シドニーのボタニー港で、コンテナーを取り降ろす作業を行なっていた港湾作業員が死亡した。 
  政府機関ワークカバー(WorkCover )の広報担当は、「昨日午後7時30分、コンテナー船上で働いていた港湾荷役業者パトリック・スティーブドアズ社の49歳の従業員が2つのコンテナーに挟まれて死亡した」と話した。 
  この作業員がコンテナー船からコンテナーを取り降ろす作業をしていて挟まれ、同僚が警察に通報した。 ワークカバーは現在この事故の原因を調査している。 関係者によると、このような死亡事故は過去20年間で初めてで、この作業員は同社に6年間勤務していた。  
  パトリック・スティーブドアズ社は今朝声明で、この作業員の死亡と港が閉鎖していることを発表した。 また、このような悲惨な事故に衝撃を受けているすべての従業員にコンサルティング・サービスを提供し、今回の事故の調査を行なっているあらゆる機関に対して協力していくとしている。 警察当局は、今回の事故には犯罪性など不審な点はなく、検視官に対してレポートを作成するとしている。 

* ワークカバー(WorkCover )は、日本で言えば労災の認定機関。この団体は主に労災の認定や,傷害労働者に対する労働賠償金とリハビリテーション手当てにかかわる事業を提供しているが,その一方で各産業の職場における労働安全衛生法の適用状況の監視及び違反への対応を行っている。

(Source: SMH/AAP, 29/03/10 "Wharf worker crushed unloading containers")